間違いなく、あの頃の私はふしだらな恋愛に嫌悪感すら抱いていた。私の彼氏は仕事もできて、優しくて、いつかは‘結婚’…なんて想像したりもした。それなのに。それなのにだ。私が自ら壊すことになるだなんて。気が進まない‘セクハラ上司’との出張。そんな悩みを親身に聞いてくれる‘彼氏’。どちらを選ぶかなんて決まり切っているはずだったのに。上司のオトナの色気は、未熟な私を狂わせるには十分すぎるほど官能的でした…。