妻・藍の誕生日。決して派手ではないが、ささやかにこの記念日を祝う、どこにでもある様な仲睦まじい夫婦生活。しかし、ある男が、そんな生活を破壊する。突然やってきたその男は、お祝いムードを一切察することなく、酒を片手に上がり込んだ。そう、この男はこの町の権力者。夫の就職先も斡旋してくれた、いわば恩人。無碍にはできない。夫婦は男のいないところで陰口を零すのが日常になるがそれを聞かれてしまう…。